2010年11月16日火曜日

BL16中性子反射率計研究会


予定通り、11/15にBL16中性子反射率計研究会を行いました。
発表件数は10件で、反射率計の装置についてとそれを用いた研究成果について議論が交わされました。
また、会場には30名以上の方にご参集いただきました。
S型課題の審査を兼ねるということで、審査員の方にも貴重なご意見をいただき、有意義な研究会だったと思います。

お忙しい中、本当にありがとうございました。

2010年11月9日火曜日

run#36開始


途中キャンセルされたrun#35でしたが、無事run#36が開始しました。
というわけで、装置の仕上がり具合を確かめるために九州大学田中教授のグループに提供していただいた重水素化ポリスチレンの薄膜測定を行いました。
これもSi基板と同様、high-Q領域で長波長成分によるバックグラウンドが邪魔をしていたのですが、今回の装置整備によってQで約4.3nm^-1、反射率で10^-7まで測定する事に成功しました。
異なる角度でのフリンジの重なりも良好です。
今、小さな基板(15mm x 15mm)での反射率測定を行っていますが、時間さえかければ質の高いデータが測定できている模様です。

ちなみに、キャンセルされたビームタイムを少しでも補うために、11月と12月のビームタイムの間にあった1週間のメンテナンス期間をとりやめ、まとめてrun#36ということになりました。
BL16では最初に残っていた機器調整等を行った後にユーザーの実験を行い、12/3から(マシンタイム中ですが)装置本体の更新作業を行う予定です。