2010年7月2日金曜日

run#34まとめ

間が空きましたが、run#34が6/26に終了しましたので、簡単に実験のまとめをいたします。

6/7-9: KEK 瀬戸Gr.
液体/液体界面測定。ただし、セルの問題かうまくいかないので気体/液体界面の測定に方針転換。放管の協力を得て、今までRI管理の観点からできなかった気体/液体界面の測定に初めて成功した。

6/9-11: 東大 横山Gr.
液体/気体界面測定。溶媒による高分子表面の構造変化を観察する実験。ヘビーユーザーということもあり、慣れた手つきで実験をこなしていた。

6/12-13: 名古屋大 川口Gr.
温度変化実験。熱をかけて高分子を溶かし、拡散する様子を観察する実験。1回の測定時間は短い(数分程度)が、拡散に時間がかかるので、実験としては比較的のんびりしていた。

6/13-14: KEK 山田
検出器のテスト。KEKの佐藤さんが周到に準備していたおかげで、非常にスムーズに実験が進んだ。結果もまあまあだと思ったが、佐藤さんはやや不満そうにしていた。

6/14-18: POSTEC Ree Gr.
液体/気体界面測定。高分子へのタンパク吸着についての実験を行った。韓国からのユーザーだが、一人日本語がぺらぺらの人が居て、ちょっと変な感じ。一応、みんなで居るときは英語でしゃべるが、電話がかかってくると日本語だった。

6/19-23: 京大 金谷Gr.
温度変化実験。温度を変化させて膨張係数を調べ、相転移点を探す実験。1回の測定が10分程度で、温度変化は手動。徹夜でひたすら測定していたが、非常にしんどそうで、見ていて切ない気分に。温度変化ぐらい自動でできるようにしようと思った。

6/23-26: 東工大 菅野Gr.
液体/気体界面測定。電池材料の表面構造を電位を変化させながら観察する実験。試料サイズが小さくて不安だったが、3時間程度の測定時間で何とか大丈夫だった。プロファイルも変化が見えているようで一安心。


これから、10月までは加速機の夏期シャットダウンです。
その間に、遮蔽体の補強工事、T0チョッパーの設置、装置本体の入れ替え作業を行います。
そのため、次にビームが出てからはちょっと長めに調整作業が必要になる可能性が高いです。
何とか11月には実験できればと思っています。
うまくいってくれると良いのですが…