2010年5月25日火曜日

祝、論文受理!

九州大学の田中敬二教授のグループから論文受理の通知が届きました。

A. Horinouchi, Y. Fujii, N. L. Yamada, K. Tanaka, "Surface reorganization of thin poly(methyl methacrylate) films induced by water", Chem. Lett., accepted.

ついに、ARISA-IIでの最初の論文です!
関係者の皆さま、本当にありがとうございました。
引き続き装置や試料環境の整備を続け、使いやすく生産性の高い装置に仕上げていきたいと思いますので、今後ともARISA-IIをよろしくお願いいたします。

2010年5月22日土曜日

run#33 その3

昨日から名古屋大の川口Gr.の実験が始まりました。
時分割測定なので、試料をセットして5,6時間待つ、という感じの実験です。
測定中に加速機が落ちるとその時間のデータがごっそりと無くなるため割と悲惨なのですが、昔ロスアラモスで同様の実験した際は加速機が数時間オーダーでちょくちょく落ちてしまい、はらはらしながら実験していました。
ありがたいことに、ビームは非常に安定して供給されており、「安心してみていられる」とコメントいただきました。
私としても、今週末は比較的ゆっくりとできそうです。

月曜の昼までこの実験が続き、その後は九大の田中Gr.の実験となります。

2010年5月18日火曜日

run#33 その2

豊田中研原田Gr.の実験が終わった後、三重大の鳥飼Gr.の実験、日曜日からは九大の高原Gr.の実験と続いてます。
ビームは基本的にかなり安定しているのですが、今日の夜から久しぶりに加速器が数時間オーダーで停止しています。
加速器の調子がよいのはいいことなのですが、数週間ほぼぶっ続けのマシンタイムは正直真綿で首を絞められるような感じで、疲労が徐々に徐々に蓄積しているのが実感できます。
まぁ、ビームが出ないよりはるかに幸せですので、ありがたくビームを使わせていただきたいとおもいます。

2010年5月12日水曜日

run#33開始

5/9よりrun#33が始まりました。

初日は東大の横山准教授の協力で初めての斜入射小角散乱(GI-SANS)実験を行ったのですが、なかなか難しい実験で、もう少し実験条件等を考え直す必要があるような感じでした。
翌日からは豊田中研の原田Gr.によるARISA-IIで初めての一般課題が入っています。
実験は順調で、当初の予定通りの測定が行えている模様です。
この後も、ユーザーを入れ替えながら6/1まで反射率測定が続きます。

いよいよ装置が本格稼働を始めた、という感じです。