2010年8月23日月曜日

ビームダンプ設置


8/21(土)に残りの遮蔽体側面の補強とビームダンプの補強を行いました。
ゲットロストチューブという真空槽をダンプの内部に挿入し、ダンプ内部と前面にB4Cの粉を接着剤で固めたレジンを追加設置しました(写真は前面のB4Cレジン設置前)。
これでほぼ遮蔽体補強の工事は完了で、あとは細かな補修等を行います。

2010年8月18日水曜日

遮蔽体補強開始


遮蔽体補強工事を開始しました。
まずは遮蔽体側面の補強です。
これは、ホウ酸レジンというホウ酸・ポリエチレンビーズ・接着剤の混ぜ物を鉄の容器に入れた遮蔽材で、中性子を減速させながら吸収する、という性質をもっています。
これを使うと、透過力の高い早い中性子を効率よく遮蔽することができます。
今までの遮蔽体の内側にこれを貼り、試料で散乱された中性子が外に漏れないように補強していきます。

今日も実験ホールは暑かったです。
みなさん、お疲れ様でした。

2010年8月17日火曜日

工事開始


ビーム停止後、少しずつ進めていた工事案件ですが、お盆を開けて本格的にスタートしました。
上の写真は、現在のBL16の様子で、遮蔽体の天井をほぼ全て撤去してしまっています。
隣にある緑の遮蔽体はBL15に設置される小角散乱装置(大観)のものです。
これからビームが出始める10月まで、以下の工事を行います。
- 遮蔽体補強(今のままだと250kWのビームまでしか遮蔽がもたないので、1MWまで受けられるよう補強)
- T0チョッパー設置(高速中性子によるバックグラウンドを低減させるため、100kg以上の金属でできたローターを回転させて高速中性子のみを止める)
- 反射率計本体の置換(今までだましだまし使っていた旧ARISAのスリット、試料ステージ等を交換し、BL16の装置設計に適した装置に変更する)
また、通常25Hzで発生する中性子を12.5Hzに減らし、広い波長領域が使えるようにするオプションも整備中です。


ちなみに、中は今こんな感じです。