2011年4月12日火曜日

BL16被害状況 (3)



これまで別の作業にクレーンが使用されていたため、前置き遮蔽体の解体と内部の被害状況確認ができていなかったのですが、11日にクレーンの確保、および前置き遮蔽体内部の点検作業を行うことができました。
写真は外部からみた中の様子ですが、幸いなことに外観からは被害が確認できませんでした。
中に入り、上流にあるフランジを開けて中のガイド管の確認も行いましたが、こちらも問題ありませんでした。
また、ディスクチョッパーの動作試験を行ったところ、25Hz運転、位相制御共に問題なしでした。

今回もこちらに詳細なレポートをアップしていますので、興味がある方はどうぞ。

2011年4月4日月曜日

BL16被害状況 (2)


これまで電気等の復旧ができていなかったため、本格的な被害状況の確認ができていなかったのですが、本日通電を行い本格的な被害状況の調査を開始しました。
写真を見ていただければ分かるかもしれませんが、幸いなことに今のところ軽微な被害しか確認できていません。
明日にでも通常アクセスできる範囲内での機器は確認が完了すると思います。
もっと上流の機器についてはクレーン等の作業が必要になりますので、他の装置との兼ね合いを見ながら点検を行う予定です。

こちらに詳細なレポートをアップしていますので、興味がある方はどうぞ。

2011年3月24日木曜日

BL16被害状況

今日、MLFに入室する機会を得たので、BL16の被害状況を簡単に確認しました。
電気等が復旧したら、また詳細なチェックを行う予定ですが、取り急ぎ今回の作業で得
られた情報をまとめました。
こちらより閲覧可能となっています。

東海村もようやくライフラインが復旧完了しつつあります。
まだ、物資は不足していますが、徐々にJ-PARCの被害状況確認と復旧に向けた動きが出始めています。
まだまだ通常の生活に戻れない人が多い中、すぐに復旧、というわけにはいかないかと思いますが、できる限り早く実験が再開できるよう努力していきたいと思います。

2011年3月13日日曜日

地震情報

J-PARCですが、幸いなことに人的被害は出ておりません。
http://www.kek.jp/J-PARC/
ただし、装置の方は復旧は未定です。
建物は外周の多くが沈下しており、非公式ですが復旧に半年以上かかるかもしれないとの連絡を受けています。

東海村でもそれなりに大規模な被害でしたが、東北の被害はさらに甚大と聞いています。
被災地の皆様の無事をお祈りいたします。

2011年3月1日火曜日

掲載情報(追記)

2/3の論文掲載情報についてですが、同じproceedingsにもう1件BL16関係の論文が受理されているとの報告を受けたのでここに追記します。
- N. Torikai, N. L. Yamada, D. Kawaguchi, A. Takano, Y. Matsushita, E. Watkins, and J. P. Majewski, "Depth distribution of different solvents in a phase-separated block copolymer thin film", J. Phys.: Conf. Ser. 272 (2011) 012027.

2011年2月28日月曜日

重大発表!?

2/19にビームが停止してからちょこちょこと工事してます。

1. T0チョッパーの配線を光ファイバーに変えました。
放射線に弱い部品を外に出すのが目的でしたが、副次的効果としてノイズが減って回転が安定した気がします。
すばらしい。
2. 遮蔽体内にエアコンを入れました。
通常、装置とは熱と湿気に弱いものですが今までノーケアだったので、新しい装置の寿命が少しでも延びるようにエアコンでケアしてあげることにしました。
まぁ、普通のことなんですが。

さて、ここからが重大発表(?)です。
今まで使ってきた"ARISA-II"という名前ですが、これはKEKの中性子源で使っていた"ARISA"反射率計をJ-PARCに移設してきたことに由来して名付けられました。
しかし、ARISAのコンポーネントはすべて撤去してしまい、いつまでもこの名称を使い続けるのもおかしい、ということで、このたび名前を変えることになりました。
この装置はJST/ERATOの高原ソフト界面プロジェクトとの共同研究でアップグレードしましたので、これにちなんで
  ソフト界面解析装置 SOFIA (SOFt Interface Analyzer)
と変更するよう手続きを進めています。

SOFIAもARISAと同様に女性の名前となっており、知恵を原義としているということで実験装置にふさわしいかなと考えております。
最初は慣れないかもしれませんが、ARISA同様仲良くしてもらえるとうれしい限りです。

2011年2月12日土曜日

秘密兵器?

今回、装置を新調するにあたって「試料アライメントの簡略化」を企んでいます。

一般的に、反射率計では非常に浅い角度で中性子ビームを試料に入射するため、試料の位置や角度を微調整する機構が必要になります。
X線だとビーム強度が十分つよいので実際のビームで調整するのが普通ですが、中性子はそれと比べるとビーム強度が弱いため、例えばレーザー光でビームラインを模倣し、そこに試料を目視であわせる、といったことを行っていました。
J-PARCになってビーム強度が劇的に増加したため、実際のビームで調整を行うようになったのですが、ちょっと変なことが起きると今どういう状況かわからなくなってしまうことがたまにありました。


そこで、レーザー変位計/角度計を用いて実際に試料の高さと角度を測量、調整してしまえば中性子を一切使わずに試料のアライメントができるのではないか?と考え、これを導入してみました。
上の写真が導入したレーザー角度計で、液面(→常に水平)を用いて試料が水平になったときにレーザーが垂直に入射されるように調整しました。
これを使えば、固体の試料でも水平レベルが出せるため、そこを基準にステージの角度を調整していけば希望の入射角で中性子を照射することができるはずです。
なお、この際の水平レベルの精度ですが、おそらく±0.01度ぐらいの範囲で調整できるのではないかと考えています。
これは実際の実験にとって十分な値で、うまく機能してくれるのではないかと期待してます。
高さについては写真の右上に少しだけ写っているレーザー変位計を使えば原理的には0.5umの精度で位置が測定可能なので、こっちは問題ないでしょう。

ただ、今回テストしてみたところケーブルの長さが足りてない、ということに気がつきました。
延長ケーブルは入手可能なので、手に入ったら再度挑戦してみたいと思います。