2010年10月4日月曜日

続・T0チョッパー


うまく動作していなかったT0チョッパーですが、今日ようやく期待の動作をしてくれました。
ちゃんと25Hzで回転し、希望の回転位相をちゃんと保ってくれています。
実は、写真は別の装置の制御盤をお借りして動作テストをしたものなのですが、その後BL16用の制御盤でもちゃんと動作することを確認しました。

明日以降はさらに調整を詰めていく予定です。

2010年9月28日火曜日

T0チョッパー


ついにT0チョッパーの設置が完了しました。
こちらの不手際で色々と細かな問題は生じたのですが、何とか無事に据え付けられました。
あとは回転試験なのですが、目標の25Hzまで回転させられるものの基準信号に同期させようとすると24.95Hzで回転してしまうという謎の現象が起きています。
現在、原因を究明中です。

2010年9月17日金曜日

偏極ミラー設置など


今週はT0チョッパーの設置作業の合間を縫って偏極ミラーの設置を行いました。
このミラーはKURの日野准教授に作成していただいたもので、96%以上の偏極率で中性子のスピンを選別することができます。
通常、反射率計で偏極ビームというと磁性薄膜などに用いられますが、BL16では中性子スピンエコー法によるダイナミクス測定に利用することを検討しており、数ps~数ns程度の運動が捉えられるようになる予定です。


また、運転周波数の切り替えも行えるような回路の組み込みを行いました。
J-PARCでは25Hzでパルスビームが発生しますが、これを半分の12.5Hzで取り出すことができるようになります。
パルスビームの間隔が長くなると使える波長バンドが広くなるため、1度に広いQ空間が測定できます。
時分割測定のように、角度スキャンなしで広いQ空間の測定を行いたい場合に有効な測定モードです。

来週はいよいよT0チョッパーの据え付けと運転試験を行う予定です。

2010年9月13日月曜日

遮蔽体復旧


ちょっと間が空きましたが、引き続き工事を続けています。
今日は装置側の遮蔽体復旧工事を終えました。
本来は新しい装置本体への入れ替えが終わるまでは天井をあけたままにするつもりだったのですが、色々あって工場でちゃんと動作確認をすませてからこちらへ移設してくることになり、さっさと天井を閉じてしまうことにしました。
というわけで、少なくとも11月いっぱいまではARISA-IIのままで実験することになります。

ただし、色々と改造は加えていて、今日はT0チョッパーの設置作業も同時進行で行っていました。
作業の開始日ということで採寸と罫書きを行っていたのですが、こちらで把握していた寸法に間違いがたくさん見つかり冷や汗がでました。
ただ、何とかリカバリーできそうな感じで、今のところ作業は順調に進んでいます。
他にも細々と手を入れているのですが、それは別の機会にご報告します。

2010年8月23日月曜日

ビームダンプ設置


8/21(土)に残りの遮蔽体側面の補強とビームダンプの補強を行いました。
ゲットロストチューブという真空槽をダンプの内部に挿入し、ダンプ内部と前面にB4Cの粉を接着剤で固めたレジンを追加設置しました(写真は前面のB4Cレジン設置前)。
これでほぼ遮蔽体補強の工事は完了で、あとは細かな補修等を行います。

2010年8月18日水曜日

遮蔽体補強開始


遮蔽体補強工事を開始しました。
まずは遮蔽体側面の補強です。
これは、ホウ酸レジンというホウ酸・ポリエチレンビーズ・接着剤の混ぜ物を鉄の容器に入れた遮蔽材で、中性子を減速させながら吸収する、という性質をもっています。
これを使うと、透過力の高い早い中性子を効率よく遮蔽することができます。
今までの遮蔽体の内側にこれを貼り、試料で散乱された中性子が外に漏れないように補強していきます。

今日も実験ホールは暑かったです。
みなさん、お疲れ様でした。

2010年8月17日火曜日

工事開始


ビーム停止後、少しずつ進めていた工事案件ですが、お盆を開けて本格的にスタートしました。
上の写真は、現在のBL16の様子で、遮蔽体の天井をほぼ全て撤去してしまっています。
隣にある緑の遮蔽体はBL15に設置される小角散乱装置(大観)のものです。
これからビームが出始める10月まで、以下の工事を行います。
- 遮蔽体補強(今のままだと250kWのビームまでしか遮蔽がもたないので、1MWまで受けられるよう補強)
- T0チョッパー設置(高速中性子によるバックグラウンドを低減させるため、100kg以上の金属でできたローターを回転させて高速中性子のみを止める)
- 反射率計本体の置換(今までだましだまし使っていた旧ARISAのスリット、試料ステージ等を交換し、BL16の装置設計に適した装置に変更する)
また、通常25Hzで発生する中性子を12.5Hzに減らし、広い波長領域が使えるようにするオプションも整備中です。


ちなみに、中は今こんな感じです。