2010年9月13日月曜日

遮蔽体復旧


ちょっと間が空きましたが、引き続き工事を続けています。
今日は装置側の遮蔽体復旧工事を終えました。
本来は新しい装置本体への入れ替えが終わるまでは天井をあけたままにするつもりだったのですが、色々あって工場でちゃんと動作確認をすませてからこちらへ移設してくることになり、さっさと天井を閉じてしまうことにしました。
というわけで、少なくとも11月いっぱいまではARISA-IIのままで実験することになります。

ただし、色々と改造は加えていて、今日はT0チョッパーの設置作業も同時進行で行っていました。
作業の開始日ということで採寸と罫書きを行っていたのですが、こちらで把握していた寸法に間違いがたくさん見つかり冷や汗がでました。
ただ、何とかリカバリーできそうな感じで、今のところ作業は順調に進んでいます。
他にも細々と手を入れているのですが、それは別の機会にご報告します。

2010年8月23日月曜日

ビームダンプ設置


8/21(土)に残りの遮蔽体側面の補強とビームダンプの補強を行いました。
ゲットロストチューブという真空槽をダンプの内部に挿入し、ダンプ内部と前面にB4Cの粉を接着剤で固めたレジンを追加設置しました(写真は前面のB4Cレジン設置前)。
これでほぼ遮蔽体補強の工事は完了で、あとは細かな補修等を行います。

2010年8月18日水曜日

遮蔽体補強開始


遮蔽体補強工事を開始しました。
まずは遮蔽体側面の補強です。
これは、ホウ酸レジンというホウ酸・ポリエチレンビーズ・接着剤の混ぜ物を鉄の容器に入れた遮蔽材で、中性子を減速させながら吸収する、という性質をもっています。
これを使うと、透過力の高い早い中性子を効率よく遮蔽することができます。
今までの遮蔽体の内側にこれを貼り、試料で散乱された中性子が外に漏れないように補強していきます。

今日も実験ホールは暑かったです。
みなさん、お疲れ様でした。

2010年8月17日火曜日

工事開始


ビーム停止後、少しずつ進めていた工事案件ですが、お盆を開けて本格的にスタートしました。
上の写真は、現在のBL16の様子で、遮蔽体の天井をほぼ全て撤去してしまっています。
隣にある緑の遮蔽体はBL15に設置される小角散乱装置(大観)のものです。
これからビームが出始める10月まで、以下の工事を行います。
- 遮蔽体補強(今のままだと250kWのビームまでしか遮蔽がもたないので、1MWまで受けられるよう補強)
- T0チョッパー設置(高速中性子によるバックグラウンドを低減させるため、100kg以上の金属でできたローターを回転させて高速中性子のみを止める)
- 反射率計本体の置換(今までだましだまし使っていた旧ARISAのスリット、試料ステージ等を交換し、BL16の装置設計に適した装置に変更する)
また、通常25Hzで発生する中性子を12.5Hzに減らし、広い波長領域が使えるようにするオプションも整備中です。


ちなみに、中は今こんな感じです。

2010年7月2日金曜日

run#34まとめ

間が空きましたが、run#34が6/26に終了しましたので、簡単に実験のまとめをいたします。

6/7-9: KEK 瀬戸Gr.
液体/液体界面測定。ただし、セルの問題かうまくいかないので気体/液体界面の測定に方針転換。放管の協力を得て、今までRI管理の観点からできなかった気体/液体界面の測定に初めて成功した。

6/9-11: 東大 横山Gr.
液体/気体界面測定。溶媒による高分子表面の構造変化を観察する実験。ヘビーユーザーということもあり、慣れた手つきで実験をこなしていた。

6/12-13: 名古屋大 川口Gr.
温度変化実験。熱をかけて高分子を溶かし、拡散する様子を観察する実験。1回の測定時間は短い(数分程度)が、拡散に時間がかかるので、実験としては比較的のんびりしていた。

6/13-14: KEK 山田
検出器のテスト。KEKの佐藤さんが周到に準備していたおかげで、非常にスムーズに実験が進んだ。結果もまあまあだと思ったが、佐藤さんはやや不満そうにしていた。

6/14-18: POSTEC Ree Gr.
液体/気体界面測定。高分子へのタンパク吸着についての実験を行った。韓国からのユーザーだが、一人日本語がぺらぺらの人が居て、ちょっと変な感じ。一応、みんなで居るときは英語でしゃべるが、電話がかかってくると日本語だった。

6/19-23: 京大 金谷Gr.
温度変化実験。温度を変化させて膨張係数を調べ、相転移点を探す実験。1回の測定が10分程度で、温度変化は手動。徹夜でひたすら測定していたが、非常にしんどそうで、見ていて切ない気分に。温度変化ぐらい自動でできるようにしようと思った。

6/23-26: 東工大 菅野Gr.
液体/気体界面測定。電池材料の表面構造を電位を変化させながら観察する実験。試料サイズが小さくて不安だったが、3時間程度の測定時間で何とか大丈夫だった。プロファイルも変化が見えているようで一安心。


これから、10月までは加速機の夏期シャットダウンです。
その間に、遮蔽体の補強工事、T0チョッパーの設置、装置本体の入れ替え作業を行います。
そのため、次にビームが出てからはちょっと長めに調整作業が必要になる可能性が高いです。
何とか11月には実験できればと思っています。
うまくいってくれると良いのですが…

2010年6月7日月曜日

データ変換プログラム


今日からrun#34が始まります。

その直前に、データの変換プログラムがようやく見せられるような形になりました。
今のところ、鏡面反射の反射率までの変換をサポートしています。
反射率の計算方法も前と少しだけ変え、ビーム発散によるQ分解能の低下を抑えるようにしました。
そして、これが一番重要な(?)ポイントなのですが、ほとんどボタンを押していくだけでデータの変換が可能となりました。
今までは、文字をたくさん入力したり、フィッティングをやらなきゃいけなかったり結構面倒くさかったのですが、今回のバージョンアップで変換が圧倒的に楽になりました(多分)。
あとは、ユーザーの皆さまの意見を聞いて、改善に努めていきたいと思います。

2010年6月1日火曜日

run#33 その4

週末は茨城大の尾関Gr.の実験を行いました。
1日だけ、同僚の結婚式のため山田は不在だったのですが、装置は特にトラブルもなく、実験も無事終了しました。
これで、2009年下半期の採択実験が全て完了です。

その後、次のrunで行う液体界面測定のためにミラーの調整を行いました。
初めての試みですが、果たしてうまくいくでしょうか。

以上で、run#33は終了しました。
来月のrun#34も実験が目白押しです。